歯周病
Shisyubyo
こんな症状ありませんか
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯が下がって長く見える
- 歯が下がって長く見える
- 歯茎から血が出る
- 歯茎から膿が出る
- 固いものが食べにくい
- 歯がぐらついている
- 歯茎がむずむずする
- 口臭が気になる
歯周病による
全身への影響
- 0101糖尿病
- 歯周病と糖尿病は密接に関連しているため、両方の予防と管理が重要です。
歯周病になると、免疫力の低下とインスリン分泌量の減少を引き起こし、血糖値の上昇を招きます。その結果、歯周病患者は糖尿病を発症するリスクが高くなるのです。一方、糖尿病に既にかかっている方は炎症が加速し、より歯周病が進行するという状態に陥ります。 - 0202肺炎
- 口腔内の細菌を誤って気道に吸い込むと誤嚥性肺炎を発症することがあります。特に歯周病によって増殖した細菌が呼吸器に侵入すると、肺の組織に感染を引き起こすリスクが高まります。特に高齢者や免疫力の低下した方は要注意です。口腔内を清潔に保ち、歯周病を予防することは、肺の健康を守ることにもつながります。
- 0303心疾患・脳血管疾患
- 歯周病に伴う慢性炎症は、血管内の細胞に損傷を与え、動脈硬化を促進します。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まってしまうのです。
また、歯周病菌が血流に乗って全身を巡り、心臓の内膜に付着・増殖すると、感染性心内膜炎を引き起こす危険性もあります。感染性心内膜炎は、心臓の弁や内膜に細菌が感染することで発生する重篤な疾患です。 - 0404早産・低体重児出産
- 妊娠中の女性が歯周病に罹患していると、生まれてくる子供への影響が懸念されます。実際、歯周病の妊婦は、早産や低体重児出産のリスクが高くなるという研究結果も報告されています。そのため妊娠中の積極的な口腔ケアは、お母さんと赤ちゃんの健康を守るために重要な役割を果たします。
歯周病の進行度
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01歯肉炎
細菌の毒素により歯茎に炎症が生じ、赤く腫れた状態です。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。この段階でのクリーニングやメインテナンスを怠ると、症状がさらに悪化してしまいます。
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02軽度歯周炎
歯茎に軽度の炎症が生じ、歯磨き時に歯茎から出血することがあります。歯と歯茎の間には歯周ポケットが形成され、歯垢や歯石が付着しやすくなります。
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03中等度歯周炎
歯周病菌により歯槽骨が溶かされ始めています。歯周ポケットも深くなり、汚れが溜まりやすい状態です。口臭が気になったり、歯がグラつく感覚を覚えたりすることが増えてきます。
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04重度歯周炎
歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えることが難しくなっています。歯を指で押すとグラつきがはっきりとわかり、歯茎から膿が出ることもあります。歯が抜け落ちるリスクが高いため、迅速な歯科治療が必要です。
歯周病の予防
歯周病の予防と治療には、患者様の協力(毎日の積み重ね)も欠かせません。
歯科衛生士が患者様のお口の健康をサポートいたします。
ブラッシング指導

歯周病の原因は細菌の塊であるプラーク(歯垢)です。
そのため正しいブラッシングによって、細菌の餌である汚れを、徹底的に除去することが一番の歯周病予防となります。しかし、歯磨きに自信があっても、きちんと磨けている人は少数派。歯ブラシが当たっていない箇所は、磨けてないのとほぼ同じ状態です。
だからこそ、磨き残しが起きやすい箇所、適切なブラッシング方法、現状のリスクを知れば、効果的な歯周病予防に繋がります。
スケーリング

虫歯や歯周病予防はご自身のセルフケアが大切です。しかし、どんなに頑張っても磨き残しは発生します。特に歯垢は時間が経過すると、バイオフィルムや歯石を形成し、歯ブラシで除去することが出来なくなります。
そこで、歯科医院で定期的にスケーリングをしてプラーク(歯垢)や歯石、バイオフィルムを取り除きましょう。特に歯肉縁下のプラークや歯石を除去すれば、お口の中の細菌数が減少し、炎症が収まってきます。